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執筆者の写真Muratsubaki Tetsuroh

都市部にはないものが「全部ある当麻町」~アイデアと実行力でピンチをチャンスに


コラム連載 19 日々勉強 日々感謝

都市部にはないものが「全部ある当麻町」~アイデアと実行力でピンチをチャンスに


 寄付などにより、さまざまな地域貢献活動をされているZOZO創始者で実業家、前澤友作氏。昨年に続き10月12日、自身のツイッターで「自治体募集、今年はふるさと納税10億円寄付します」と発表された。

 前澤氏は12月にロシアの宇宙船ソユーズで国際宇宙ステーションに向かう乗組員として正式に任命されており現在、ロシアで訓練中。ロシアの地からコロナ禍に陥った日本のことを思い、まずは落ち込んだ経済、その中でも観光業、地方への振興に力を注ぎたいという。

 10月29日がアイデア募集締切日。今回も時間が限られた中だが、キャンプ場など当麻山エリアに広がる観光施設の魅力充実化へ向け、関係する若手職員、民間人材に私から打診し、官民連携の力でアイデアを練っていただいた。また、10月22日、当麻町議会全員協議会の冒頭あいさつの中で、議員皆さんへ私より意思表明させていただいた。ご理解をいただきお礼を申し上げる。


 前澤氏からの設問は、「他の地域では体験できない、あなたの地域の資源を活かしたスペシャルな体験を観光として提案するとしたら、それはどんなことですか?」。

 10月29日午前0時頃、応募フォームへ送信。当麻町からの提案、私から前澤さんへ応募した内容は以下となる。


 「前澤さんから昨年いただいたふるさと納税を活用し、森の中のプライベートキャンプサイトを整備しました。焚き火やバーベキュー、テントやハンモック、アウトドアサウナ、レクリエーション、グリーンウッドワークなど木育活動の場として、多目的に使える広々したオートサイトが一カ所できました。持続可能な森づくり、SDGsのメッセージを五感で感じる場、町内外の方々の新たな交流の場、可能性の創出の場として、多様に活用されていくことを期待しています。

 前澤さんから昨年ご支援いただきチャレンジし、巻き起こすことができた新たな可能性の波。さらに加速させ当麻町ならではの大きな波を巻き起こしたい。ピンチをチャンスに。withコロナ、afterコロナ、今と先を見据えた官民連携のチーム力で、今年もチャレンジさせていただきます!

 都市部にはないものが「全部ある当麻町」。地域資源を活かしたスペシャルな体験を創り出せる自信が、私たちにはあります。

 北国の四季折々の自然に抱かれる当麻山。くるみなの森キャンプ場でハンモックに揺られながら…、焙煎したコーヒーや地酒を味わい焚火の炎のゆらめきと星空を見上げながら…、サウナと森の風・パウダースノーダイブでととのいながら…、氷点下20℃下の白銀のウィンターキャンプで自己の生と向き合いながら…、スノーシューで出会う森の主樹齢千年イチイの巨木に大地のエネルギーを感じながら…、地物の滋味をバーベキューで、お店で堪能しながら…、くるみなの散歩道で木々や動物の息づかいを感じながら…、くるみなの庭で花の美しさと香りに癒されながら…、くるみなの木遊館で木製遊具の木のぬくもりに囲まれながら…、大雪山の水の恵みをいただく渓流釣り、北海道指定天然記念物・当麻鐘乳洞での悠久の時を感じながらの瞑想、昆虫館パピヨンシャトーで知る生物の神秘を学びながら…。

 コミュニティ×アクティブ×リフレッシュ×子育て×ワーケーションetc、当麻町で推進する「食育・木育・花育のまちづくり」の風を全身で感じてもらいながら、森の中で、心身ともに”ととのう”時間。当麻町の観光施設が集積する当麻山一帯をリブランディング、子育て世代にやさしいキャンプ場等再整備、「全部ある当麻町」スペシャルな体験が日常的に誰もが満喫できる場づくりへ、ぜひ、前澤さんのお力をお願いします!」

(以上、応募内容)


 当麻町ではアウトドア、木育体験、地域食材を生かした食、サウナなど、魅力を掛け合わせた新たな視点の取り組みが全国メディアからも注目を集め始めているとともに、民間投資による起業促進が進んでいる。

 官民連携による、にぎわい創出の新たな形。10月30日、アウトドアメーカー「NANGA(ナンガ)」(本社 滋賀県)の北海道初進出となる1号店「NANGA SHOP当麻」がキャンプ場近接エリアにオープン。町内アパレルショップ「ムーンロイド」(甲斐綾乃 代表)が、新店舗を民間投資で新築しフランチャイズ店として運営。町が土地を長期継続で賃貸する。

 オープン当日は、NANGA代表 横田智之氏も駆けつけられた中、多くの来店者でにぎわいスタートを切られた。当麻町に可能性、将来性を感じていただいての大きな投資と挑戦。当麻町議会議員皆さんのご理解をいただき、誘致実現させていただいた私からも、心から感謝を申し上げたい。


 観光振興、起業促進、施設間連携・相乗効果によるエリア全体の魅力向上。官民連携の力で、さまざまなチャレンジが加速している。コロナ禍のピンチ、アイデアと実行力でチャンスにかえてまいりたい。







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