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柔道家 上野巴恵さんの挑戦 「やわら道場」「スポーツジムやわら」開設

コラム連載 23 日々勉強 日々感謝

柔道家 上野巴恵さんの挑戦 「やわら道場」「スポーツジムやわら」開設


 “柔道上野3姉妹”の三女、上野巴恵さん(32)の挑戦。当麻町に、子どもからご高齢の方、スポーツ選手など、幅広い世代の方々がさまざまな運動ができる施設を作りたい!全国・世界で活躍できる柔道女子選手を育てたい!下宿しながら柔道に専念できる寮を作りたい!柔道を通して、当麻町で国際交流をしたい!

 自ら会社を立ち上げ合同会社ウエノ代表社員に就いた町内在住の柔道家 上野巴恵さん。共に事業を進める母 上野和香子さんの、故 父 上野法美さんの、柔道一家ご家族の夢の実現。「やわら道場」「スポーツジムやわら」を開設された。4月10日、お披露目の場には、町内外から支援される多くの方々の笑顔があふれていた。


 新築施設は、当麻神社鳥居に近い上野さん自宅敷地内(町5東3)に建設。壁や柱は当麻町産木材を使用。木造・平屋・延べ床面積146平方メートル、建設費は約3,000万円。町内企業の安保建設さんが施工。事業資金は、自己資金に加え、クラウドファンディング(インターネットを介した資金調達)により全国から約400万円を「共感の力」で集められた。当麻町としても、専決処分補正予算「未来に輝く人材育成支援事業補助金(400万円)」を当麻町議会議員皆さんのご理解をいただき、支援をさせていただいた。


 “柔道上野3姉妹”。長女、雅恵さんは、04年アテネ、08年北京五輪70 キロ級2大会連続金メダリスト。現在、選手時代の所属先で多くのメダリストを輩出している名門の三井住友海上女子柔道部監督。

 次女、順恵さんは、12年ロンドン五輪63キロ級銅メダリスト。現在、同じく三井住友海上女子柔道部コーチとして日本トップ選手を指導しており、昨年の東京五輪では、同部所属で金メダリストとなった新井千鶴選手を間近で支えた。

 三女、巴恵さんは、旭川南高時代に高校総体女子70キロ級で史上初の3連覇、11年グランドスラム東京優勝。ともに柔道指導者であり、現在は当麻町教育委員も務められる母 和香子さんと旭川市から当麻町に移住され、当麻中学校柔道部コーチをはじめ柔道指導を行うほか、子ども食堂、NPOとうまスポーツクラブでの事業運営など、町内を中心に活動をされてきた。

 

 「スポーツジムやわら」。子供向けからシニア向けまでの年代に応じた体力増進・維持の教室や、ボルタリング教室など有料でご利用いただける。朝6時から夜10時までの営業、毎週木曜日が定休日。民間活力をいかした当麻町初のスポーツジムとして、町民の新たな健康づくりの場となることが期待される。


 「やわら道場」。上野さんは全道各地から有望な選手、女子中学生3人を自宅に迎え入れ、共に暮らしながら稽古を行っている。また、海外からの柔道留学希望生も近く、迎え入れるとのこと。いつの日か、当麻町で心身の土台を鍛えた選手の中から、オリンピック選手が誕生することを楽しみにしている。


 柔道女子皆さんの、夢への挑戦の舞台。そして、町民の方々の健康づくりの場。大きな目標に向かい、当麻町から元気を!日本を元気に!柔道一家、上野さんご家族の絆の力、ますますのご活躍を願っている。


当麻町長/村椿哲朗


(令和4年5月号・広報とうま掲載コーナー・第23回随筆)