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  • 執筆者の写真Muratsubaki Tetsuroh

スイカの王様でんすけすいか ~コロナ禍に負けない夏の風物詩を全国へ

コラム連載 5 日々勉強 日々感謝 「スイカの王様でんすけすいか ~コロナ禍に負けない夏の風物詩を全国へ」


 『シャリッ』とした食感、さわやかな甘味。当麻町自慢のでんすけすいかは、道内外で贈答用として特に人気であり、全国に誇る一級品のスイカの王様だ。

 6月15日、令和2年産でんすけすいかの初出荷。例年であれば市場内は、生産者、関係者が詰め掛け、威勢の良い競り人の掛け声が響き、熱気に包まれるのだが、残念ながら新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、そのようなにぎやかな光景を見ることはかなわなかった。

 初出荷の結果は、一玉で札幌市場10万円、旭川市場22万円と、連絡をいただき知った。ご祝儀価格がつかない自粛ムードであり、例年と比べると競り値は下がったが、それでも堂々の高評価。この厳しい状況下でありながらも、スイカの王様でんすけすいかたる所以をあらためて感じ、誇らしかった。


 6月17日、NHK札幌放送局「おはよう北海道」番組で、伊林和彦でんすけ部会長のハウス内から、丸々と大きく育つ、でんすけすいかの生育状況が生中継された。レポーターが試食したのだが、そのおいしさに思わず目を丸くしていたシーンが印象的だった。

 伊林部会長に私もお話を伺ったが、各生産者とも全体的に良い生育状況だとのこと。日々のたゆまぬ努力、愛情を一玉一玉に注いだ結晶が、でんすけすいかである。期待したい。

でんすけすいかの名前には、水田の減反政策が進む中、米に代わり田を助ける転作物「田 助」という意味が込められ誕生した。

 今は、まさに国難といえるコロナ禍。農作物によっては厳しい市場状況が報じられているが、この困難をも助ける、負けない、全国のファンが待つ夏の風物詩、スイカの王様「でんすけすいか」の力を信じている。


 情報発信戦略課では、今年3月末の定植から6月の初出荷までをまとめた動画を配信している。妥協を許さない生産者の姿勢、当麻農協の先鋭的な集荷体制など、ぜひご覧いただきたい。



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