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  • 執筆者の写真Muratsubaki Tetsuroh

全国初「当麻町農業合同事務所」開設20年を慶ぶ会

コラム連載 41 日々勉強 日々感謝

全国初「当麻町農業合同事務所」開設20年を慶ぶ会


2月16日、発足から現在までの歩みを知る多くの関係皆さんとともに、とても喜ばしく、誇らしい時間。場を設けられた水口善美 代表はじめ発起人皆さんへ、感謝を申し上げる。


当麻町のまちづくりの根幹である基幹産業、稼ぐ力が光る農業。さらには、基幹産業の一翼を担う復権を見事成し遂げた、林業。農業、林業、基幹産業の発展無くして、農林業の連携の力無くして、当麻町の未来は、描くことはできない。その思いである。


農業と林業は、まさに一心同体。さらには、その豊かさを五感を通じて学び、心を育む当麻町ならではの「食育・木育・花育」のまちづくりへとつながり、高い評価を受けている。農林業の基幹産業の振興発展と、教育・子育て・文化・郷土愛の向上とが密接に結びつき、当麻町の風土として根付いたこと、大変誇らしい。


「当麻町の農業、林業は、活気がある!元気がある!連携の力が素晴らしい!」。お褒めの言葉を多方面よりいただくが、その礎は間違いなく当時の菊川健一 当麻町長、冨田一義 当麻農協組合長、住田典路 当麻町農業委員会会長、池澤和義 当麻土地改良区理事長、トップ方々の並々ならぬ熱意により誕生した、全国初「当麻町農業合同事務所」である。その後「当麻町農林業合同事務所」へと発展拡大した。


全国初の農業組織の連携の姿。華々しく大きく報道され、その後の実績に関しても高い評価を得ている。だが、前例のない全国初の誕生の舞台裏には、さまざまな困難があったことも事実。その高い壁を突破された原動力は、揺らぐことのない共通の信念「当麻農業の未来を切り拓く」その熱意であった。そして20年の時を経た、現在の農林業の姿がある。


誰もが認める一番の立役者である菊川 前町長。体調の具合により当日の出席が叶わなかったが、なんとか菊川 前町長の熱い思いの一端でもお伝えしたい。その思いで、平成15年(2003年)広報紙・我が郷土2月号「町長室の窓から」第11連載、菊川町長コラム「輝く当麻米4年連続全道一」以下、一部を読み上げさせていただいた。


米産地ランキング当麻が全道一。四度、全道一に輝いた当麻米の喜びの記事を書けることは、大変幸せなことと思っている。


しかし時代が求めている、「消費者重視・市場重視」の考え方に立った米づくりが強く打ち出されており、生き残りをかけての戦いが始まっている。我が町では、このことをピンチではなくチャンスととらえ、積極的に営業展開を図っていかなければと思う。


4月からJA当麻2階事務所をお借りし、町農林課、農業委員会、農業センター、土地改良区が一堂に会する、農業事務所一極化に向けて準備を進めている。要請いただいた14団体の、熱い思いと願いをのせてスタートを切り、生産者と指導機関、行政とが一体となった、汗と知恵を出す場所であってほしい。


当麻町開拓111年、新たなまちづくり、スタートの年である。


当麻町農林業合同事務所に会す、全ての皆さんの総力をもって、引き続き、果敢なチャレンジ、当麻町の農林業のさらなる振興発展、当麻町の未来、子どもたちの未来を、私たちの手でこれからも切り拓いてまいる。


菊川 前町長はじめ、全ての関係皆さんへ、心からの敬意と感謝を込めて。「ありがとうございました」。


当麻町長/村椿哲朗

(令和6年3月号・広報とうま掲載コーナー・第41回随筆)



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