挑戦と情熱"龍乃泉10年”
- Muratsubaki Tetsuroh

- 1 日前
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更新日:10 時間前
【コラム連載 66 日々勉強 日々感謝】
「挑戦と情熱"龍乃泉10年”」
当麻鐘乳洞で熟成する純米大吟醸酒「龍乃泉」。今年で誕生10周年、今では当麻町を代表する地域ブランドの一つへと成長した。
町産酒米「彗星」を使う龍乃泉は、気温9度、湿度90%という鍾乳洞ならではの環境で熟成され、角が取れたまろやかな口当たりと、フルーティーで上品な香りが特徴。日本酒を飲み慣れない方にも「すっきり飲みやすい」と好評で、毎年楽しみに当麻町まで買い求めるファンも増えている。
「当麻鐘乳洞で、本当に日本酒を熟成できるのか。果たして許可は下りるのか…」。町職員時代、企画を立ち上げた者の一人として当時を思い返す。
旭川市の老舗酒蔵・高砂酒造、とうま振興公社、当麻町による官民連携プロジェクトが始動。水稲生産者が町産酒米「彗星」の栽培にも挑戦。北海道指定天然記念物を舞台にした前例のない取り組みとして、北海道教育委員会や観光庁との協議、酒税法に関わる税務署とのやり取りなど、一つひとつ丁寧に積み重ねながら、地域資源をいかした新たなまちづくりへの思いをご理解いただき、ようやく実現へとたどり着いた。
「すっきりと優しい味わいの中に、僕たちの熱い思いが入ったお酒です」。龍乃泉酔いしれ隊・菊川哲平隊長の言葉のとおりこの一本には、挑戦と情熱が詰まっている。
今年の搬入・搬出作業には、日本酒好きが集う「龍乃泉酔いしれ隊」をはじめ、町内外のボランティア、高砂酒造、さらには初参加の旭川農業高校の生徒まで、約50人が参加。「おいしくな~れ!」毎年恒例のにぎやかなかけ声で、酒瓶をリレーでつなぐ多世代の姿があった。
10周年の今回はさらに、同校食品科学科の生徒たちが洞内でのチーズ熟成に挑戦。残念ながら期待した結果には至らなかったが、「来年こそ成功させたい」という前向きな言葉があった。
失敗は、挑戦した人だけが得られる財産。酒づくりから食の加工へ、そして地域づくりから人づくりへ。世代を越えて挑戦する心が受け継がれていくことを、とてもうれしく思う。
夏に味わう龍乃泉の冷酒は格別である。当麻町だからこそ生まれた、10年の挑戦が育んだ一杯。ぜひ多くの皆さんに、お楽しみいただきたい。
当麻町長 村椿哲朗(広報紙我が郷土 令和8年8月号掲載)




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